「神様にお供えしたご飯にカビが生えてきたので、 それでお酒を作って、神様に献上し宴を行った」 これは、およそ1300年前、奈良時代に編纂された 「播磨国風土記」の中の一節です。 日本で初めて麹を使って日本酒を造ったといわれて いる記述で、この場所は、現在の兵庫県宍粟市にある 庭田神社と考えられています。 現代の日本酒の製造方法は、播磨にその起源を見る ことができる、つまり「播磨は日本酒のふるさと」です。
播州平野は、酒米の王様「山田錦」 発祥の地です。山田錦は、大正12年(1923年)に 北播磨で誕生しました。 播磨の土壌で育った山田錦は、特に質がよく、 大粒で米の中心に心白があり、タンパク質が 少ないため、品質の高い日本酒が生まれます。 山田錦の全国生産量の8割を占める最大の産地 ということからも、「播磨は日本酒のふるさと」 です。
2014年NHK大河ドラマの主人公、黒田官兵衛の24将の一人 「母里太兵衛」は播磨出身です。黒田節に歌われる名槍「日本号」を 福島正則から呑みとった逸話で知られるこの「日本一の酒豪」が 播磨出身であることからも、「播磨は日本酒のふるさと」です。