はりま酒文化ツーリズム

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ヤヱガキ酒造

ヤヱガキ酒造

海外でも認められるヤヱガキの純米大吟醸、
伝統の酒は、新しい感覚で現代の宴を彩る。

ヤヱガキ酒造の日本酒は、「蓋麹法」という伝統の技法が大きな特徴ですよね。

ヤヱガキ酒造
「ヤヱガキの日本酒を世界へ」と
広い視野を持って旗振りをする、
14代目当主の長谷川雄三社長

当社の代表銘柄である「黒乃無」などは伝統的な「蓋麹法」を用いていますが、これは当社の杜氏で、2012年に「現代の名工」に選ばれた
田中博和が中心となって手掛けているこだわりの酒造りです。

日本酒造りでもっとも大切なのが麹造り。
「蓋麹法」では、縦60cm、横40cm、深さ5cmくらいの杉の平箱を使うのですが、ひとつの箱に一升ぐらいの米麹が入ります。
それをいくつも仕込むわけですが、平箱一つひとつの様子を丹念に見ていかないといけないのですね。

一般的に麹造りでは、大きな箱で仕込んでいる様子が紹介されることが多いのですが、当社の場合、それをもっと小分けにして造りこんでいると説明すれば、わかりやすいでしょうか。

手間を惜しまず心を込めて造るのは、「酒は心で造るもの」という、私どもの酒造りの精神そのままなのです。

海外進出もされ、企業としては多角化経営されていますね。

ヤヱガキ酒造
麹を仕込む製麹室。
麹造りは酒造りの心臓部ともいえる作業。
伝統の「蓋麹法」でヤヱガキの味を造る

当社は日本酒の文化を守りつつさらに広げるという経営をしております。
海外に進出したのは1987年。「ヤヱガキ・コーポレーション・オブ・USA」をロサンゼルスに開設し、現地に工場を作って生産し流通しています。

私どもの商品がアメリカでも受け入れられ、ワイングラスで食中酒として飲まれている様子を見ると、新しい文化を感じますし、そこからまた日本での展開においてもひらめきがありますね。

また当社は「発酵工学」をベースに、多角経営を行ってきました。
現在、ヤヱガキ酒造を含め、4つの会社を経営。日本酒をメインに、関連産業を発達させた、全国でもレアな蔵元と言っていいのではないかと思います。

代表的商品である「無」についてお聞かせください。

ヤヱガキ酒造
ヤヱガキの酒のコンセプトや方向性を
丁寧に話してくださった
内海寛明常務取締役

当社の酒は、軽やかでフルーティな香りの中にしっかりと味があって、キレがよいのが特徴です。

日本酒独特のきちっとしまった味。「純米大吟醸 青乃無(あおのむ)は、それがもっともバランスよく作られている商品だと思います。
食中酒として、日本食はもちろんですが、中華でもいけますし、幅広いシーンにマッチしますね。

私たちは商品を通じてお客さんとコミュニケーションをするわけです。
生活の中にもっと日本酒が溶け込んでいくためには、利益だけを追求するのではなく、文化や使命といった部分を大切にメッセージを届けなければならないのです。

「常にに原点に返る」という思いを込めて名付けたのが「無」という商品で、ラベルには自然の恵みや日本の木の文化をデザインとして盛り込み表現しています。
実はこの商品、アメリカでも断トツによく売れています。私たちの日本酒が世界で通じるんだという実感を持たせてくれました。

新しい試みとしてJR姫路駅のショッピングセンター「piole(ピオレ)」内に直売店がありますよね?

ヤヱガキ酒造
できあがった酒は貯蔵庫で熟成され、
スタイリッシュなラベルの
ボトルに詰められるのを待つ

はい、こちらは2011年3月にオープンしました。

私たちは商品を通じて、お客様に思いを伝えますし、またお客様の声も商品を通してお聞きします。
私たちの日本酒が地元で愛されるために、もっと直接お客様の声を聞きたいとの思いからオープンいたしました。

直販店のほかにも、お客様にその年の新酒をお披露目するグランドテイスティングや、ジャズとフレンチとヤヱガキの日本酒がコラボレートしたイベントなどで、新しい日本酒の楽しみ方を積極的に提案しています。

日本酒だから日本食でなくていい、ワインのとなりに日本酒があってもおかしくないのです。これからもヤヱガキらしい酒屋の新しい姿を表現していきたいと思っています。

おすすめ商品紹介

  • 純米大吟醸
    青乃無

    純米大吟醸青乃無

    「山田錦」と「五百万石」を丹念に仕込んだヤヱガキの顔。フルーティな香りとすっきりとしたキレを楽しんで。

  • 八重垣
    純米吟醸 雄町

    純米吟醸 雄町

    「雄町」濃厚な味わいが特徴。洗練されたラベルデザインで贈り物にも最適の人気商品。

  • 八重垣
    純米 山田錦

    純米 山田錦

    幅広い料理に合わせることができる純米酒。日常の食卓を彩る一本として。

ヤヱガキ酒造 概要

ヤヱガキ酒造株式会社
会社名 ヤヱガキ酒造株式会社
住所 〒679-4298 兵庫県姫路市林田町六九谷681
TEL 079-268-8080
FAX 079-268-8088
営業時間 8:30~17:15
定休日 土曜・日曜・祝祭日
駐車場 10台
蔵見学 なし
酒の入手方法 蔵元事務所で購入、取扱店舗 直販店(八重垣 JR姫路駅)
ネット注文(http://www.yaegaki.jp/
試飲 なし
URL http://www.yaegaki.co.jp/

アクセスマップ

バスでお越しの方:
神姫バス姫路駅(北口)より林田経由山崎行き茶ノ木下車徒歩3分
車でお越しの方:
中国道山崎ICより約20分、山陽道姫路西ICより約15分

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